坂を下るときに回生充電
習い事をしていて北谷町から沖縄市に移動することが多いのだが、その間はアップダウンが激しく、自転車で移動するにはなかなか体力を使う。
それにイオンモールライカムの所の坂道はかなり急で長く、ブレーキをかけ続けるとブレーキパッドの減りが気になるし、エネルギーを捨てていて「モッタイナイ感」がある。かなり減速しないと歩道では段差があってすぐにパンクするし、車道は制限時速50kmのところを80とか出していたりする自動車が怖い。
今持っているロードバイクは軽くて扱いやすいが、私は車道で走るのが嫌いで(長い下り坂では車に迷惑)、歩道で走るにしても段差がやっぱりあるので、ロードバイクでの移動はかなり考えものだ。
そこで回生ブレーキ付きの自転車を探していた。回生ブレーキは減速時にブレーキパッドを消耗する代わりにモーターで発電して充電ができるもので、長い坂を下る時は「モッタイナイ感」もなくブレーキを握れる。
回生ブレーキがあるメーカーの選定
e-bike(電動自転車)を探すとヤマハのYPJやらブリジストンやら、パナソニックが大手のようで、AERO-LIFEというメーカーもあるようだ。
しかしその内で、回生ブレーキを実装しているのはこのところブリジストン、AERO-LIFEくらいしかなくて、パナソニックは最近のモデルには回生機能は載っていない。
で、AERO-LIFEは沖縄に取扱店舗がないので候補から外れることになると、ブリジストンしかない。
ブリジストンの回生ブレーキモデルは割と多いが、ママチャリママチャリしているのが多く、マトモなデザインのクロスバイクはTB1eしかない。
TB1eの良いところ
TB1eはクロスバイクやロードバイクの欠点である「スタンドがない」「ロック機構がない」点を克服しており、スタンドやロック機構が付いている。これは普段使いでは割と嬉しい。
モーターは前輪駆動(FWD/FF)であり、回生ブレーキ時にはエネルギーの回収率が高い前輪駆動のメリットが生かせる。人が漕ぐ力は従来通り後輪に伝わるので、モーターと人力による両輪駆動でトラクションの安定感もあるだろう。前輪で回生ブレーキを効かせることは、路面状況が悪いときに回生がかかったときにスリップしにくいのもメリットだ。
バッテリーはBT-B400という割とブリジストンでは幅広く共通化されたバッテリーで、流通も多そうでしばらくはディスコンにはならなそうだ。しかも、リミット充電によりバッテリーの充電率を抑えることができるので、劣化も抑えられる。
ブレーキはフロントがVブレーキ、リアがローラーブレーキでリアのメンテナンスはほとんど考えなくて良い。フロントに関してはある意味でモーターブレーキも併用できるので、割と強力だろう。回生ブレーキがあると、前輪のブレーキシューが減りにくいというメリットもある。ディスクブレーキがあると良かったが、前輪駆動である以上ローターを設置するスペースがないので仕方がない。
チェーンはステンレスで錆びにくいとされている。チェーンケースが付いており、薄い色のズボンで乗っても汚れることはなさそうだし、ダブダブのズボンで乗っても巻き込まれることはなさそうだ。
マッドガードも装備してあり、雨の日も問題なく使えそうだ。ここら辺はロードよりも実用性が重要視されている。
回生ブレーキは設定ができて、ブレーキをかけると回生されるか、ブレーキをかけずにペダルを離したらブレーキがかかるようにもできる。
ただ重量は22kgあり、普通のクロスバイクなどと比べるとそこそこな重さだ。電動自転車としては割と軽めの方に入る。YPJ-Cなどはもっと軽いが、便利なスタンドやマッドガードは付いていない。それらが付いているYPJ-TCは同じくらいの重さだが、価格が高い。安いのもTB1eのメリットだ。
悪いところ
22kgとロードバイクに比べてかなり重い点は悪いところだが、まあ電動自転車にしては悪くはないのだろう。
あとは操作パネルの機能が少ないこと。シンプルにしたつもりだろうが、YPJなどのサイクルコンピューターの機能が少し付いた、かっこいいパネルと比べるととても見劣りする。バッテリーの残量、モードの表示、走った後の回生率の表示くらいしかしてくれない。ここは、後付けの安いサイコンがあるので、それでどうにかなりそうだ。
結論
この通り、マトモに回生ブレーキがあるかつ、ちょっとスポーティーな自転車はTB1eくらいしかないため、割と購入しようと思っている。
欲を言えばYPJのように、USBの出力でiPhoneなどが充電もできるようになれば、人力でのiPhone充電ができて割と面白いと思うのだがどうだろうか。DC-DCコンバーターを載せるだけだから割とすぐできると思う。あとはYPJにもあるようなかっこいいサイコンをつけて欲しい。
発売は2月とのことなので、様子を見て予約しようかと思う。